"4 Day Weekend Saves the Planet !"
The e-book published on 2011/5/21.
This page is only available in Japanese.
コンセプト
本著で語られているのはこんなコンセプトです。
「世界は遠からずGDP減少を美徳とする社会にパラダイムシフトする。不必要な経済活動はやめて、サステイナブルな世界を実現していく。その切り札が週休4日!」
一見そんなの無理と思うかも知れませんが、高度成長でしか成り立たない旧来型の資本主義はもはや持続可能ではなくなってきているとして、賛同してくださる方々も増えてきました。
そして、世界各国も地球環境維持のために2015年パリ協定を締結。
国連も持続可能な成長を標榜して同年に
SDGs(Susutainable Development Goals)
を掲げました。
ところが、世界は進むべき方向へ舵を取り始めていると期待したのも束の間、
2017年には世界一の経済大国である米国がパリ協定離脱を表明しました。
Future + Aid = Futuraid
未来を助ける
サステイナブルで心豊かな未来を
創造するために私たちができる事は
数多くあります。
フューチャレイド合同会社は
その一助となる事を目指して活動して
います。
「週休4日が地球を救う!」は何故なのか?
その答えは、著書のあとがきに書かれています。
~あとがきより~
かねてから考えていたことがあります。
近い将来、「世界はGDP減少を美徳とする社会にパラダイムシフトする」と。
「GDP減少?そんなの有り得ない」と反応する方々が大多数でしょう。
少なくとも、これまで辿ってきた経済成長を第一義とするような社会においては。
私はこのアイデアを2007年から様々な場で語ってきました。
GDP減少の切り札は、週休4日!
不必要な経済活動はやめて、サステイナブルな世界を実現していくのです。それは簡単なことではありません。ある特定の国や地域だけが週休4日制を導入して、GDPの抑制、すなわち “無駄な経済活動の抑制=CO2排出の抑制” を実現しようとしても、他の国や地域が現在と同じパラダイムで経済成長を求めていったならば、世界的な不均衡が生まれます。その結果、やはり週休4日などという政策は国の不利益である、元に戻って経済成長を求めようという事になってしまうでしょう。
これは大変難しい問題で、人間の欲というものがある限り簡単には解決できないジレンマのようなものです。しかしながら、人類は自然界において自然に存在するには、あまりに不自然な姿で発展しすぎてしまったように思います。
今ならまだ間に合うかも知れません。先見的にそして計画的にパラダイムシフトを起こしていけば、地球環境が壊滅的で後戻りできない状況になってしまうことを回避できるかもしれないのです。
ほんの僅かな経済活動もその多くは結果的にCO2排出増大、環境破壊に繋がっています。節電などの抑制策によって、一定の規模ではCO2排出減少を実現できるかも知れませんが、これだけ世界全体が経済成長を続けている状態の中では、結局のところ「焼け石に水」になってしまうでしょう。
後戻りできないPoint of no returnに到着してしまう前にパラダイムシフトを起こさなければ、サステイナブルな世界を実現することは極めて難しいと思うのです。
日本を含む多くの先進国は「論理」によって社会や経済が成立しています。その出発点は「経済成長そのものが世界の幸せ」という一見誰もが当然のことと認識しているアイデアです。しかし、もしこの前提が誤っているとすれば、それ以降展開される論理は、一見正しく見えても、間違ったストーリーを増幅している事になってしまいます。
アンチテーゼとして考えられるのは「幸せは必ずしも経済成長を起点としない」というアイデアです。まだ多くの人が「やっぱり経済成長がなくては幸せにはなれない」と感じているのでしょうが、それは日本が過去に経験した高度経済成長時代の話です。
この出発点の相違は物凄い結果の差となって現われてきます。サステイナブルな未来世界を真剣に考えるのであれば、先見的な大局観をもってこの差を認識し、新たな出発点を再定義しなければならないと思うのです。
「週休4日が地球を救う!」という問いかけによって人々の問題意識を喚起し、世界のパラダイムシフトを実現していくことが筆者の壮大なテーマです。
世界を変えていくには様々な方法があるでしょう。政治の世界に訴え、国家として取り組んでもらうというのも方法論としては王道なのかも知れませんが、そう簡単にはいかないだろうと思います。草の根的に賛同者が増え、底辺から世界が変わっていくという方が、もしかしたら可能性は高いのかも知れません。
この考えを一冊の本として世の中に出してみます。どの程度読んで頂けるか分かりませんし、賛同して頂けるかも分かりません。しかし、まずはスタートすることでゴールに近づいていけるのだと思います。